※この世界はオリジナル世界です。

鉄鋼都市


雲すら突き抜ける、天高い高層都市

様々な翼と想いを持つモノ達が住む、小さな国
彼らは何を想い、旅の中に何を見るのか



とある世界に存在する国のひとつである。
国土面積自体は小さいが、
高層建築が密集したような、縦長の都市を構築している。
最下層に入口はなく、飛べなければ入れない位置や、テラス等が入口になっており
周辺国との戦争の際には、不落の国と称された。

都市全体はバリアのような魔力の膜で覆われており、
他国、外界からの侵入、及び自国民が他国、外界へ行けないようになっている。


祈翼族(きよくぞく)

祈る翼の種族
鉱石を背に翼として持ち、下向きの尖った耳を持つ種族。鉱石の種類から大きく大別され、
『輝きの民、輝翼族』と『機械の民、機翼族』の二種類に分けられる。
彼らは通常の食事の他に鉱石を食べることで翼を維持し、その身体に魔力を蓄えている。

魔力を操る際、両手を組み祈る体勢を取る為、祈る翼の種族、と呼ばれるようになった。

どちらの民も次元移動能力を持っている。
自国だけでは鉱石を賄うことは不可能に近い為、
輝きの民の翼の欠片、機械の民の技術力を他国と貿易する、
また、次元移動能力により、他の世界へ鉱石を採取しに行く「派遣隊」が居る。
貿易を行ったり派遣隊になるには資格が必要で、ない場合は自国の外へは出られない。

また、住人全ては漢字の名を持ち、多くの読み名を持っている。
誰であろうとその名を好きに読ませることで、真名への捕縛を緩和している。

輝翼族(きよくぞく)

天に住まう民
鉄鋼都市の中でも、最上層の浮上界にのみ住む。
浮上界でのみ生まれ、浮上界で生きる長寿の民だが、男女で繁殖出来ない。
種族内では『輝きの民(かがやきのたみ)』と呼ばれる。
背に宝石の翼を持つ者がそう称され、祈翼族の中では少数派(全体の10%)のようだ。
該当する宝石のみ摂取することが出来、それ以外の宝石、鉱石は毒となり、
毒は身体に文様として表れる。

彼らの翼は宝石を摂取することで伸び、成熟する。
時には欠けることもあるが、新たに該当の宝石を摂取すれば伸びる。

限定された宝石から成る彼らの翼は多量の魔力を保有している為、
一度牙を向けば天変地異をも起こしうる。

輝きの民は漢字の名の他に、自分に割り振られたナンバーを持っているようだ。

機翼族(きよくぞく)

国家を回す民達
鉄鋼都市の全ての階層に住む者達。
人間と同じく男女で繁殖することができる。
種族内では『機械の民(きかいのたみ)』と呼ばれる。
鉱石の中でも金属が大部分を占める翼を背に持つ種族。
祈翼族の大多数を占め、金属であれば金銀鉄銅その他関係なく摂取出来る。
数が多い故に国を運営しているほとんどが彼らである。

純度が劣るからなのか、魔力は輝きの民に比べると少ない代わりに、
道具を用いることなく金属を自在に加工する術を持ち、
機械技術、及び武器加工能力に優れている。

戦闘能力は多くが輝きの民には劣るものの、兵士として優秀な者も数多く居る。

また、輝きの民とは違い、背の翼が機械であるが故に進化の過程で翼を取り外す構造を会得し、
翼を定期的にメンテナンスしているようだ。

派遣隊

国のなんでも屋
都市によって編成された、他の世界へと彼らの食物である鉱石を採取しに行く部隊。
翼を取り外すことで翼を隠し、人間の姿と成れる機械の民が大半を占める。

採取が主な任務ではあるが、その実、他世界の調査、交流、
次元移動能力を持つが為に事故で他世界へ行ってしまった同族の保護等、
仕事は多岐に渡る。

外界へ出る資格を持つ多くは彼ら派遣隊である。
資格を取るのは難しいが、都市の民ならどこ出身であろうと資格への挑戦権はある。

編集にはIDが必要です